映画『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一髪』
いや、キャストはすごいよね。サミットは無事に終わったけど、こういう報道されない事件が起きてたんだね。
サミットは始まった。風光明媚な洞爺湖。
取材する東スポの記者すみれは、東スポならではの他社とは異なる視点での記事を要求される。
すみれは不思議な物音を聞く。音の元をたどっていくと、深い森の中に小さな集落を見つけた。
村人たちが踊っている。しきりにシャッターを切るカメラマンの戸山。
しかし村人に見つかってしまい、出てけと言われる。
そして、それは、降ってきた!
札幌の街中に突如降ってきたそれは、大怪獣となって街を、市民を破壊しまくる。
開催中のG8サミットの首脳たちは、逃げることなどできるか、怪獣を倒した首脳になれば支持率が上がる、と居残る。
一転してサミット会場からG8怪獣対策本部に変わる洞爺湖。
地球防衛軍日本支部は怪獣の迎撃に向かう。
熱源を好む怪獣は、札幌から、温泉の街、登別へ向かい発電所を襲っていた。
地球防衛軍日本支部は洞爺湖の昭和新山を活性化させ、そこに怪獣を誘導し、必殺兵器ハゲワシを喰らわせる作戦だった。
しかし登別を動かない怪獣。
活性化をパワーアップする防衛軍。上げすぎて噴火する昭和新山。
さすがに怪獣も昭和新山にやってきた。
発射されるミサイルハゲワシ。しかし、なんと!ハゲワシは怪獣に食べられてしまう。
策の尽きた防衛軍は怪獣対策をG8首脳に委ねる。
ふいにサミット会場に現れた少年が、怪獣って呼び方じゃ呼びにくいよ。僕はギララがいいな。と言い残して退場させられる。
ギララに対する各国自慢の作戦が発動する。
古代ローマの策にヒントを得たイタリア首相。KGB暗殺と同じ毒物で怪獣を殺そうとするロシア大統領。毒ガスで殺そうとするドイツ首相。不思議な装置で倒そうとするイギリス首相。
ことごとく失敗に終わる。
毒ガスがいいなら、ここは核攻撃もいいんだな、という、突如現れた大泉元首相。それは危ない!G8サミット会場まで汚染されてしまう。
そのころすみれは、あの不思議な踊りの村人の子供にいざなわれ、村の神社にやってくる。
そこにあった彫り物は、まさにギララそのものだった。
そして、ギララに対峙する、もうひとつの彫り物は、何だ?
子供はタケ魔神様という。
訳の分からないすみれたち。
神社の戸が開き宮司が現れすべてを説明する。
タケ魔神さまは存在するのだ、と。
信じるすみれ。
そして、そのころ、サミット会場では、執拗に核攻撃を主張する大泉元首相が、とんでもないことになっていた!
どうなるギララ!
大泉元首相の野望とは何か?
タケ魔神さまは復活し皆を救うのか!
伝説は甦る!
えーとね、プロジェクトは『ギララ2008』。
私は見たことがないんだけど、『宇宙大怪獣ギララ』という松竹唯一の怪獣映画を復活させるプロジェクトだったんだろうなぁ。
特撮は特撮研究所が操演でがんばるミニチュアの世界。CG使ってないんじゃないかな。ギララが飛ぶシーンはCGかも。チープ感まで復活させるあたりは、さすが河崎実監督です。
ストーリーがいつも通りしょぼいのも河崎監督ですね。見てて情けなくなるくらい、各国首脳がしょぼい。意図してやってるから、見ているこっちはニコニコしながら、「河崎さん、またやってるよ」と微笑ましく見てられます。
ギララのスーツアクターは破李拳竜。コミック作家でありながら、ライフスタイルとペンネームが完全に合致する、不思議な人です。もう40代だと思うのに、すごい重いギララスーツを着て華麗に動きます。すごい人だ。
サミットの日本首相は伊部首相なんだけど、気弱ですぐ下痢ピーになって姿を消すとか、なかなかに実際をパロディしていて、楽しいです。
フランス大統領なんて会議そっちのけで通訳の女の子口説いてたり、で(そして、それは意味のある展開をするのだけど)なかなかに風刺が効いてます。
河崎監督も(というか南郷勇一というべきか)チョロッと出演しています。
でも、電エースは出ない。電エース対ギララはもう別な企画でやっちゃったみたいですね。DVDを売っていました。買っちゃった。
河崎監督の作品だから、力まずにゆる〜く見ることをお勧めします。ひどく馬鹿らしい映画ではありますから。
しかし、あの人が、良くこんな役のオファー受けたなぁ。
河崎監督って、実はとんでもない人なのかも。
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