映画『包帯クラブ』
包帯1本で世界が変わるんやったらめっけもんや。
ワラは高校生。父親は7年前に外に女を作り出ていった。ワラは捨てられた、と思いこんでいる。
ワラは生きていくことで、大切な何かが日々失われていくことを恐れていた。知らず知らずのうちに失っていくのだ。そして自らが大切な何かを奪っていくことに、更に怯え恐れていたのだ。
料理の途中で腕を切り、病院に行く。医者からリストカットはいけないよ、と言われ反発する。
病院の屋上から跳ぼうと思ったが、下手な関西弁をしゃべるディノと名乗る青年に邪魔される。
ディノは病院のその場所が心の傷の原因なんだ、とフェンスに包帯を巻く。
ワラは親友タンシオの失恋話に、タンシオの失恋したブランコに包帯を巻いて、タンシオの心の傷を癒そうとする。
その行為に感動した、タンシオとその彼氏のギモが、人の心の傷の場所に包帯を巻いて癒やすクラブ『包帯クラブ』をネットで開始する。
オウンゴールしてしまっていらい、学校に行けなくなってしまった子のために、ゴールポストとボールに包帯を巻いてドンマイって写真を送ったり。
サイトは人気を呼んで希望者が増え始める。
ワラとディノとタンシオとギモは依頼を受けるうちに一つの依頼で、ワラが考えを持つ。喧嘩別れして仲直りできなかった子供時代の傷を直してほしい、というその依頼に、ワラは自分たちのもう2人の仲間が疎遠になっていることを思い出し、仲直りしようと考えたのだ。
今は高校に行かずに働くリスキと進学校に進んだテンポだ。
しかし、リスキはテンポに反発する。テンポは包帯クラブを馬鹿にする。
包帯クラブの活動は広まるのか。
リスキは包帯クラブになじむことができるのか。
ディノの取る不可思議な行動の理由とは一体何か。
追い詰められたテンポは一体何をしでかしてしまうのか。
(たぶん、私のエモーショナルゲージが下がってるせいがあるのですが、ごめんなさい。)
さわやかな青春映画だと思います。
ワラもディノも傷ついていて、その傷を包帯を巻くことで癒していく。そんな映画です。
心の傷を、それが起こった場所で、場所そのものをキュアすることで・包帯を巻くことで、心の傷を癒やす。
面白い発想だと思います。
実際にそれで救われる人がいて、感謝されるという映画は美しくあります。
レイプ事件の起きた廃墟での包帯は、それをまともに全身で立ち向かう彼女たち包帯クラブの活動で、場所・経験のお葬式という形まで昇華します。
物語はテンポの行動で一つの盛り上がりを見せますが、そんなに大きな起伏のある映画ではありません。映画に身を委ねて、たゆたゆっと映画を受け入れるのが良いと思います。
(こっから、多分、主流ではない、私の考え。
多分浅い傷なら、この方法は使えると思う。面白い。
でも、私たち病人には効かないと思う。傷の起きた場所を見るだけでフラッシュバックしかねないから。そこには包帯は無力なんじゃないかな。焼き切れた職場に包帯巻かれても、怖いだけで、良くなるとは思えないもん。もともと、包帯クラブに賛同した人が依頼しているから、強烈な痛みに耐えてる人は依頼してこない、という考えもあるかな。
そういう意味ではレイプされた子が立ち直るのは、ちょっと不思議。その場所を見ただけでフラバしかねないのに、包帯が巻かれていれば大丈夫なのかな。かなり、悪夢から解き放たれた段階で、最後の昇華が必要な段階の被害者だったのかも。そうでないと、怖すぎるオペレーションではあるのよね。)
ディノ役に柳楽優弥・ワラ役に石原さとみが当たっていて、いい演技します。石原さとみ、好きにゃ。
包帯ってのがキュアにつながって、人々を救う、てのは、それでも、暖かくていいです。
リラックスして見るといい映画ですね。
| 固定リンク
« 今日の晩ご飯 | トップページ | STDなのかなー »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 映画『レッドクリフ Part2』(2009.06.02)
- 映画『チェイサー』(2009.05.29)
- 映画『愛のむきだし』(2009.04.24)
- 映画『20世紀少年 第2章』(2009.04.07)
- 映画『LOOK』(2009.03.20)


コメント
登場人物の名前から韓国映画かと思ったけど、日本だったのね。
それにしてもなんかきれいごと過ぎるストーリーみたいねぇ…
見たら賛同するより反発しそう…
投稿: ごまめ | 2007年10月 3日 (水) 22時51分
う~む。観たいような観たくないような・・・。
くりにゃーさんのレビューだけで満足にゃ♪
投稿: アル♪@仕事中。 | 2007年10月 4日 (木) 15時41分
感受性が堕ち気味なくりにゃーです。
ごまめさま、ようこそ
いでの、だからディノ、笑美子だからワラ、柳元だからギモ、丹沢志緒美だからタンシオ、のっぽでトーテンポールみたいだからテンポ、切れやすくてリスキーだからリスキです。
堤幸彦さんが監督の日本映画です。
どっちかってーと、青春映画なので、そんなにどろどろしたお話しにはなりません。スカッと爽やか、というほど爽やかなお話しでもないですが、終わりかたもすっきりしてましたので、いい感じでしたよ。
アル♪さま、いらっしゃいませ
うん、なんか、くりにゃー、書き方下手っぴ。あんまり心に映画が届いてこなかったんだよね。だから、感想文の所がうまくかけなかったです。
ちょっとお休みした方がいいのかなー。
感受性を揚げる薬、ていうとLSDとかかなー。
投稿: くりにゃー | 2007年10月 5日 (金) 01時07分